Re:Debris.

技術系会社員(40代半ば、男性)の日常備忘録

転職に至るまでの記録

転職することは以前の記事で述べましたが、それに至るまでの記録も残しておこうかと。 

neana.hatenadiary.com

入社して8年間ほど

2000年代初頭に入社し、都会の研究所に配属されました。仕事量は多いものの、楽しく充実した日々を送っていました。妻と出会って結婚したのもこの時代。

 

異動辞令

結婚して半年後にド田舎*1への異動辞令が。異動理由を聞いても「…異動先が優秀な人材を欲しがっているから」、数年後に元の部署へ戻れるのかを聞いても「…双方の需要と供給の問題だから」といった、ふんわりした返答しか返ってこず。

労働組合にこれってどうよ?と問い合わせたら「マイホームを建てている最中に異動になって、しぶしぶ売り払って引越した組合員もいるんだけど、それよりマシでしょ?」と逆に説得されました。なんだそりゃ?

この時点で会社への愛着はゼロになりました。あと、妻が仕事をしていたため、単身赴任決定。

 

単身赴任期間

異動先の仕事は面白かったのですが、毎週片道7時間かけて帰宅することに疑問を感じて転職検討スタート。この時のスタンスは良い所があれば検討するというレベル。

とりあえずリクナビに登録して、来るオファーを眺めたところ、今の会社は残業時間は多いものの、業務の難易度と年収のバランスが良く、まぁまぁホワイトな会社な事が分かりました。転職するにしても、もう少し今の会社で経験を積んだ方が良さそうという結論に達し、都会に戻る事を夢見ながら、転職市場での価値向上を目指して目の前の仕事を頑張ることにしました。

そうこうしているうちに娘が産まれたので、妻が仕事を辞めて、ド田舎へ家族ごと引っ越す事になりました。

 

移住後

家族ごとド田舎に引越して3年ほど経ち、それなりの実績を上げて管理職になり、自分と部下の業務量を上手く調整しつつ、ワークライフバランスの良いチーム運営を進めていました。この頃が仕事も楽しく、平日も子供と遊べる時間に帰宅でき、今の会社で一番充実していた時期だったと思います。

しかし、今年の4月から仕事量が激増。毎日終電帰りして土日出ないと仕事終わんないけど?ワークライフバランスっておいしいの?という状況になった事と、都会から同じくド田舎に飛ばされた同僚が3〜5年で続々と戻されている事を聞き、転職を決意しました。

その後はリクナビ経由で転職エージェントに連絡取って、今に至ります。活動期間は6月中旬〜8月初旬の2ヶ月弱。スムーズに進んだのはリクナビ登録時に自身のキャリア棚卸しや、強み・弱み等の自己分析を行えていたからだと思っています。

 

まとめ

  • 企業は結婚や住宅購入後に転勤させるといったクソみたいなコンボをさっさと廃止すれば良いと思います。高度経済成長期には従う社員は大勢いたかもしれないけど、今はそんな時代じゃないですよね。社員の忠誠心は即ゼロになるので、転勤のメリットってないんじゃないかと。マンネリ防止?知るか。
  • ホワイト企業に勤めていて、今の仕事にそこそこ満足していても、突然業務量が増加して局所的にブラック化する可能性は大いにあります。そういう時にいつでも脱出できるように準備しておくのはすごく大事。具体的には入社以降のキャリアを棚卸ししておいたり、転職市場の情報収集をしておくとか。

*1:都会から片道7時間、電車がロクに通っていない地域

転職することにした

いろいろ考えた末、14年間勤めた会社を辞めて新しい会社に転職することにしました。ここのところ忙しかったのは転職活動のせいです。

 

なんで転職するの?

このセリフ、家族や面接官をはじめ、今の会社の上司や人事からもさんざん言われました。細かい理由はたくさんあるのですが、「家族との生活に重きをおきたい」と「新しい技術領域で頑張りたい」の二点に集約されるのかな、と思っています。

 

家族との生活に重きをおく

息子が産まれて乳幼児が二人になった事と、私の仕事が忙しくなった事が重なり、半年ほど前から私と妻の負担がすごく重くなってしまいました。

平日の私は毎日終電のため、妻はワンオペ育児を強いられ、私は日をまたぐくらいの時間に帰宅し、疲れて寝ている妻と子供を起こさないようにそっと食事と風呂を済ませて寝る。

休日の私は普段子供と遊べない分、全力で遊んで妻の息抜きタイムを作る…という日々を一ヶ月ほど過ごしていたら無理が祟って体調をボロボロに崩してしまいました。

なんとか回復した後、妻と相談してお互いが抱えている困難な状況への打開策の一つとして、転職について検討することを始めました。

今の会社で働き方改革が浸透するのを待つという選択肢もありましたが、今の会社が働き方改革うんぬんを言い始めたここ一年半ほどで、私の残業時間は二倍*1になっているため、既に働き方改革が浸透している会社に転職する方が手っ取り早いという結論に至りました。

 

新しい技術領域で頑張る

資格の勉強をする原動力の一つに「新しい技術領域をそれなりに理解したら、仕事で応用してみよう!」という気持ちがあるのですが、所属事業部の景気が悪いため人員カットが続いた結果、目の前で山積みになってる仕事を片付けるだけで一日が終わり、資格勉強や新しい事をやる肉体的・精神的余裕がない状況に追い込まれてしまいました。

この会社に所属し続けると成長機会がなくなるという危機感を覚え、現在の経験を活かせて、かつ新しい事を学べる環境を目指して転職を始めました。

 

 次の会社は?

上記二つの希望をほぼ満たしている環境なので、大変満足しています。まだ働いてないのですが知り合いが何人か所属しており、雰囲気はなんとなく分かるので。

あとはVokers、会社の内情調査に本当に便利。

https://www.vorkers.com/

 

目下の悩みは

同僚にはまだ退職について周知されていないので、その事を隠しながら同僚と交流するのが辛いです。通達されたらされたで針のむしろになるような気もするので、通達前に引継ぎマニュアルをさっさと完成させて、通達後は粛々と引継ぎを行う方向で進めようかと思っています。

 

*1:月平均35-40時間→月平均70-80時間

近況報告(忙しいけど車と銃をバラして遊んでます)

海外出張のエントリを最後に更新が途絶えていたのですが、とりあえず生きています。

ここ最近、人生で最もハードな時期を送っている実感がありますので、しばらく不定期更新になります。…元から不定期更新な気もしますが。

 

最近はSteamサマーセールで買ったコレで遊んでます*1

store.steampowered.com

自分のガレージに故障した車がどんどん舞い込んでくるので、それを一台一台バラして新しい部品と交換して修理するゲームです。最初のうちは壊れているパーツが特定されているので楽なのですが、レベルが上ってくると「足回りが悪い」「エンジンから変な音がする」「排気音がうるさい」という抽象的なトラブル内容になってきますので、これらの内容からある程度壊れているパーツを予測しながらバラしていくことになります。

実際の車と同じく、ある部品を外すためには、事前に別の部品を外しておく必要があったり…という感じで、3Dパズルをやっている感覚に近いです。ちょっとジャンルが違いますが、このゲームと感覚が似ているかもしれません。こちらは銃をネジ・バネ単位までバラした後に、再度組み立てるゲームです。

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料金は基本無料。幾つかの銃が分解できて、もっと他の種類をバラしたい欲求が出てきたら課金することになります。

 

こういう、誰得なんだよ!というゲームがたくさんあるのが、インディーズゲーの良いところですね。本日紹介した二作品は、すっごく狭い範囲の方々にピンポイントに刺さるゲームだと思いますので、該当する方々は遊んでみて下さい。

*1:つい2行前に人生で最もハードな時期と言いましたが、ゲームをする時間は別腹なのです

海外出張に行くことになった

仕事で東南アジアに4日ほど出張することが確定しました。

というわけで、英語の勉強を再開します…。

早くリアルタイムでの翻訳システムとか世の中に実装されないかなぁ。

 

英語って使いようによってはすごく武器になると思ってるのですが、必要に迫られないとなかなかやる気が起きないのが困りものです。

技術者のキャリア開発で良く言われる言葉の一つに、T字型技術者とかいう言葉があります。縦の線はある特定分野に関する深い知識、横の線は技術全般に関する幅広い知識、を指します。横の線は、特定分野に関する深い知識(=縦の線)をどのように他分野に応用するかを考える上で、非常に重要となってきます。

最近はT字型に加えて、π字型なんて言葉も出てきているみたいですね。幅広い知識に加えて、特定分野に関する深い知識×2。最近はこの縦線一つを「外国語が話せる」ということにしても良いんじゃないかと思い始めてます。もしくは品質管理検定1級を目指すか…。

一つ一つは凡庸なスキルだとしても、組み合わせることによって希少性の高い技術者になれるよう、どんなスキルを身につけていくか、継続して悩み続けていこうかと。このあたりって、ゲームのスキルポイント割り振りみたいで面白いですよね。有限なリソースを何に割り振るか、という観点では同じものだと思ってます。

10年後、生き残る理系の条件

10年後、生き残る理系の条件

 

あと、理系の人はこの本を読むと良いと思った。上で述べてるT字型技術者とか、そのあたりのことも書いています。どこで働いて、どういうキャリアを描くべきか悩んでいる学生にも、組織の中で自分の立ち位置に悩む会社員にも、何かしら響く内容があると思います。

Steamセールのオススメ(2017年夏版)

Steamサマーセールでオススメのゲームを紹介。7/5までなのでお早めに。

家庭用ゲーム機で遊んでいる人からすると驚異の値引き額に見えるかもしれませんが、Steamを始めとするPCゲームの世界では日常茶飯事です。

 

・This War of Mine(¥1,980→¥396)

市街戦*1に巻き込まれた数名の民間人が逃げ込んだ、ボロボロの家で寒さ・空腹・ケガ・睡眠不足・他者からの襲撃・鬱屈に耐えながら生き延びるゲーム。昼は家の中で過ごし、夜は外出して周辺地域を探索して物資を確保。物資の数はかなり少なく、他者から略奪を行わないと自分たちが死んでしまうかも?というギリギリのラインで調整されているため、プレイヤーは葛藤を強いられることになります。攻略Wikiを見てしまうと一気に作業プレイ化してしまうため、出来れば最初は手探り状態で始めて欲しいところ。PCスペックはそこまで必要なし。

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 ・DARIUSBURST CS(¥5,800→¥2,320)

魚介類をモチーフにしたボスが特徴的なSTG。敵弾が大量に飛んでくる、いわゆる弾幕STGではないため、少しは取っ付きやすいかと思います。PS4やVitaでも発売されていますが、PC版はかなりお得な価格になっています。これもPCスペックはそこまで必要なし。

最近の娘のお気に入りゲーその1。「お魚さんのゲームたのしいよ!!」と妻に熱弁して首を傾げられる様子をニコニコしながら眺めています。

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・Euro Truck Simulator 2(¥2,480→¥620)

長距離トラックの運転手になって、ヨーロッパをひた走るシミュレータ。仕事から疲れて帰ってきて、ぼーっとしながら起動。ヨーロッパの綺麗な風景を眺めながら走っていると癒やされます。

最近の娘のお気に入りゲーその2。これも「トラックの運転楽しい!!」と妻に熱弁しています。

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 ・Wargame:European Escalation(¥980→¥245)

冷戦時代に実際に戦闘が起きていたら…という仮想の舞台で遊ぶRTSリアルタイムストラテジー)。聞き慣れないジャンルかもしれませんが、複数のコマ*2にそれぞれリアルタイムで適切な指示をマウスとキーボードを駆使して出しつつ、敵を撃破するタイプのゲームです。好きな人はハマるかと。

最近の娘のお気に入りゲーその3。小さいキャラがちょこちょこ動いているのが面白いみたいです。

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・Banished(¥1,980→¥495

数人の集団で小規模な町を作り、じわじわと人口を増やして発展させていくシミュレーション。こういう町を発展させていく系統のゲームは色々とありますが、それらの中でもかなり細かいところまで気を使うゲームだと思います。食料や薪、衣類等の準備を春~夏くらいから行っておかないと冬にバタバタ人が死んでいったり、労働を優先して子供を作りやすい環境*3を作っておかないと、町が少子高齢化社会になって衰退の一途を辿ったりとか。…後者はどこかの国で聞いた話ですね。そういえば。

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*1:ボスニア戦争がモチーフ

*2:このゲームだと歩兵、兵員輸送車、戦車、補給車両、ヘリコプター等

*3:具体的には家をたくさん作ること。若い男女が一つの家に住んでいると出生率が高くなりますが、親や他人の家族が一緒の家に住んでいると出生率低くなるみたいです。リアル?

Tシャツを買った

www.switch-science.com

日頃からお世話になっているスイッチサイエンスさんで、Tシャツを買いました。各種電子部品が可愛くてお気に入りです。娘と妻も「かわいい!」と言ってくれて満足。娘と散歩に行ったりする時用として、使うつもりです。

子供が産まれる前までは、差し迫った用事がない限りは家にこもっている人間だったのですが、娘が産まれてからはそうはいかず。午前中から公園へ遊びに行って炎天下の中で過ごしていると「自分も変わったなぁ…」と思う今日このごろです。

 

 

転職サイトを通じて、今後の方針を考える

先月の残業時間がそこそこ多かったので、産業医との面談を行いました。

「仕事の状況を聞いていると、結構な確率で心身ともに潰れるパターンなので、気を付けて下さいね」とか、

「月一くらいで状況確認させて下さい」とか、

「すっごく元気そうに見えるんですが、カラ元気じゃないか心配です」

…といったありがたいコメントを頂きました。

 

4月以降、人が減ったのも確かで、全体的な業務量が増えたのも確かで、毎日「突発の仕事が多すぎて、当初予定していた仕事が終わらなかった…」と後悔しながら帰っているのも確かで、日々業務に対するモチベーションが低下していることを実感しています。

 

モチベーションの低下はある程度長く仕事を続けていると起きることで、そういうときの対策として、転職サイト*1を活用しています。本当に転職しなくても、活用するメリットがあるので以下に紹介してみます。

  • 登録時に業務経歴書を書く必要が出てくるため、これまで自分がやってきた仕事の実績、身に付いたスキル等の振り返りができる

業務経歴書とは「20xx年に入社、○○事業部に配属して□□に関する業務を行う。業務を通じて△△、◎◎等のスキルを得られた…」というような形で書いていく文書なのですが、目の前の仕事にいっぱいいっぱいになっている時にこれをすると、半年~数年単位という広い視野で自分自身の業務を俯瞰することができるため、今の仕事を客観的に見ることが出来ると実感しています。棚卸し、大事。

 

  • 企業からのオファー状況から、自分自身の現在の市場価値が分かる

先に挙げたリクナビNEXTはオファー制度というものがあり、利用者が登録した業務経歴書等の情報を見て「転職しませんか?」「一度話を聞くだけでも」みたいなメッセージを送ってくることがあります。その他、転職斡旋会社やキャリアアドバイザーから「○○社の求人があるんですが話を聞いてみます?」みたいなメッセージもあり。

仕事に対するモチベーションが落ちている時って、これまで培ってきた実績やスキルを過小評価してしまうくせが自分にはあるみたいで、そういう時にこれらのメッセージを読むと「まだまだ外の世界に出てもやっていけるのかなぁ…」と、気持ちが浮上するきっかけになることがあります。

 

  •  オファーが来る会社の情報から、今後身につけるべき技術を予測できる

エンジニアという職業を選択した以上、仕事をしながらも並行して自学自習によって自己の領域を広げていった方が後々のためになると思っているのですが、どの方向に進んでいけば良いのか悩んでしまうことがままあります。

そういう時に、オファーが来る会社の情報から、世界ではどんな技術が要求されているのか?みたいなトレンドが分かってくるので、自学自習の指針とすることができます。 

 

 こういう使い方を6年ほど継続しています。仕事に対するモチベーションが低下してるなぁ…とか思っている方は是非活用してみて下さい。