Re:Debris.

技術系会社員(40代半ば、男性)の日常備忘録

引継ぎ(ほぼ)終わった

引継ぎ文書の作成と、具体的な業務を目の前に①私がやってみせて、②引継ぎ担当者にやらせてみせて、というところまでは完了。

あとは引継ぎ担当者の面々で業務を回してもらい、問題点が出るたびに私へ問い合わせして引継ぎをより確実にしていくフェーズに入りました。

 

というわけで、明日から有給消化期間に入ります。

「私が出勤していると、分からないことがあったら私へ聞けばいいやと思っちゃうでしょ?自分で引継ぎ文書を見ながら作業しないでしょ?休むことは休むけど、電話やメールでは対応するから!!よろしくね!!!」というノリと勢いで会社を説得して、週休5~6日という夢のような1ヶ月を勝ち取りました。

 

とはいえ、この1ヶ月は次の会社で使うであろう、知識の習得に励もうと考えています。業種は同じ技術職ですが、働く業界が異なるので勉強することは山のようにあります。これはこれで楽しいので良いのですが。

 

引継ぎ中

引継ぎを行う業務リストと、業務マニュアルがほぼ完成したので、少しずつ次の担当者へ業務移管を始めました。

私が転職するのが原因で仕事が増えてしまうにもかかわらず、好意的に話を聞いてくれたり、「○○で働くの?すごいね!」とか、「次の職場でも頑張ってね!」とか、嬉しい声をかけてくれる人ばかりで、予想以上にスムーズに進んでいます。

この会社、一人一人は良い人が多いんだけど、組織になるとどうしてこんなにアレな感じになってしまうんだろうなぁ…としみじみと思ってしまう今日この頃です。

 

さっさと引継ぎ終わらせて、有給消化しないと。

転職のきっかけいろいろ

転職活動に本腰を入れるようになったきっかけを、大きなものから小さなものまで羅列してみます。転職活動中に、やっぱり現職にとどまろうかな?と揺れることも何度かありましたが、その都度これらを思い出して転職の意志を固め直していました。

次週、いよいよ社内に退職の件がオープンになるため、これらを思い出して心が折れないように頑張っていきたいと思っています。

 

夕張市のドキュメンタリー

gendai.ismedia.jp

比べるのもどうかと思うのですが、不採算事業部に所属していた私にとっては他人事とは思えませんでした。特に、人件費を削るために人を減らしたけど、仕事は減らないので残った人間の業務負荷が過大になり、さらに人が抜けていく…という流れとか。

事実、私が抜けた後に誰も人が補充されない状況を考えると、さっさと抜けて正解だったと思っています。

 

娘からの手紙

NHKピタゴラスイッチという番組内のコーナーに「ピタゴラ暗号棒」ってのがあります。

ピタゴラスイッチ - キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル

ラップの芯に細長い紙を斜めに巻きつけ、縦方向に文章を書いた後に芯から外します。一見意味のない文字列になりますが、ラップの芯に巻き付ければ解読することができます。転置式暗号の一つ、スキュタレー暗号ってやつですね。

終電で帰って24時頃に一人で夕食を食べていると娘がベッドから起きてきて、ラップの芯とセットで渡され、解読すると「パパまいにちはやくかえってきてね」と書いてあり

 

最後に

他にも仕事の内容が社会貢献と程遠く、むしろ社会への害悪与えてるんじゃね?という意識もありました。詳細は身バレが怖いので辞めておきます。業界って広いようで狭いので。

引継ぎの準備を始めた

目の前の仕事を適当にこなしつつ、引継ぎの準備を始めました。

業務内容を大分類・中分類・小分類にカテゴリ分けして、業務の頻度・所要時間の目安・具体的にやること、等々の情報が入った表をExcelで作り、既に業務マニュアルがあるものは保管しているサーバのディレクトリを指定して終わり。業務マニュアルがないものは頑張って新規に作る。

…という、すごく一般的な引継ぎ準備を進めているのですが、既に業務マニュアルがあるものがかなり多く、昔の自分グッジョブ!と一人でこっそり喜んでいます。

もともと、数年経ったら都会へ帰れることを夢見ていたため、「いつ自分がいなくなっても問題なく仕事が回るように」という気持ちで、新しい仕事をやる時には仕事を進めながら作業メモを作り、時間の空いた時にメモをブラッシュアップして業務マニュアルとしていたのが功を奏したようです。まさか転職するとは思いませんでしたが。

 

そんな感じで順調に引継ぎ準備を行っている中、上司からこんな言葉が。

「貴方が抜けたあとの人員補充はなし。今いるメンバーで全て負荷を吸収する方向なので、そのつもりで引継ぎよろしく。」

退職が確定したことで、今の会社に対する気持ちがどんどん薄れているのですが、更に薄れる形となってしまいました。引継ぎをしっかりやって円満退職、とか考えていたのですが、先行きは暗そうです。。

 

転職活動中に色々な企業の方とお話する機会があったのですが、最も衝撃を受けた言葉を引用しておきます。

「(御社における「働き方改革」とは?という私からの質問に対して)適正な業務量に適正な人員を割り振ること。これが最も重要。残業せずに帰れるようになり、かつ給与が適正なら社員は勝手にスキルアップするために勉強を始める。それで仕事の質がさらに上がる。」

理想論かもしれないけど、とそのお方は言っていましたが、その企業の経営状態を見ると納得出来る言葉でした。

退職届けを出した

お盆前に今の会社の上司に辞める旨を伝えました。で、お盆休み明けた今週に、人事と面談してようやく退職届を提出する事ができました。

面談後、人事から「このフォーマットで退職届書いてね〜」ってメールが来たけど、メール本文に書いてある、私の名前と役職が間違っているのにげんなり。もう辞める人間に気を使っても仕方ないよなぁ…という感覚なのか。

転職サイトの「円満退職のやり方」みたいなサイトに、会社を辞める時が一番本性が出やすいので注意しましょう!的な記事があるんですが、これは会社側も同じだよなぁ、と。

とりあえず私の仕事を引き継ぐ事になる人には罪はないので、しっかりドキュメント残してから立ち去るようにしようと思います。 

 

そういえば、退職届の退職理由に「一身上の都合により」と書いた瞬間、「そうそう!これが一生に一度はやりたかったんだよ!」と、一人でテンション上がってました。まぁ、まだ二ヶ月あるんですけどね…。早く引き継ぎ終わらせて有給消化したい。

転職に至るまでの記録

転職することは以前の記事で述べましたが、それに至るまでの記録も残しておこうかと。 

neana.hatenadiary.com

入社して8年間ほど

2000年代初頭に入社し、都会の研究所に配属されました。仕事量は多いものの、楽しく充実した日々を送っていました。妻と出会って結婚したのもこの時代。

 

異動辞令

結婚して半年後にド田舎*1への異動辞令が。異動理由を聞いても「…異動先が優秀な人材を欲しがっているから」、数年後に元の部署へ戻れるのかを聞いても「…双方の需要と供給の問題だから」といった、ふんわりした返答しか返ってこず。

労働組合にこれってどうよ?と問い合わせたら「マイホームを建てている最中に異動になって、しぶしぶ売り払って引越した組合員もいるんだけど、それよりマシでしょ?」と逆に説得されました。なんだそりゃ?

この時点で会社への愛着はゼロになりました。あと、妻が仕事をしていたため、単身赴任決定。

 

単身赴任期間

異動先の仕事は面白かったのですが、毎週片道7時間かけて帰宅することに疑問を感じて転職検討スタート。この時のスタンスは良い所があれば検討するというレベル。

とりあえずリクナビに登録して、来るオファーを眺めたところ、今の会社は残業時間は多いものの、業務の難易度と年収のバランスが良く、まぁまぁホワイトな会社な事が分かりました。転職するにしても、もう少し今の会社で経験を積んだ方が良さそうという結論に達し、都会に戻る事を夢見ながら、転職市場での価値向上を目指して目の前の仕事を頑張ることにしました。

そうこうしているうちに娘が産まれたので、妻が仕事を辞めて、ド田舎へ家族ごと引っ越す事になりました。

 

移住後

家族ごとド田舎に引越して3年ほど経ち、それなりの実績を上げて管理職になり、自分と部下の業務量を上手く調整しつつ、ワークライフバランスの良いチーム運営を進めていました。この頃が仕事も楽しく、平日も子供と遊べる時間に帰宅でき、今の会社で一番充実していた時期だったと思います。

しかし、今年の4月から仕事量が激増。毎日終電帰りして土日出ないと仕事終わんないけど?ワークライフバランスっておいしいの?という状況になった事と、都会から同じくド田舎に飛ばされた同僚が3〜5年で続々と戻されている事を聞き、転職を決意しました。

その後はリクナビ経由で転職エージェントに連絡取って、今に至ります。活動期間は6月中旬〜8月初旬の2ヶ月弱。スムーズに進んだのはリクナビ登録時に自身のキャリア棚卸しや、強み・弱み等の自己分析を行えていたからだと思っています。

 

まとめ

  • 企業は結婚や住宅購入後に転勤させるといったクソみたいなコンボをさっさと廃止すれば良いと思います。高度経済成長期には従う社員は大勢いたかもしれないけど、今はそんな時代じゃないですよね。社員の忠誠心は即ゼロになるので、転勤のメリットってないんじゃないかと。マンネリ防止?知るか。
  • ホワイト企業に勤めていて、今の仕事にそこそこ満足していても、突然業務量が増加して局所的にブラック化する可能性は大いにあります。そういう時にいつでも脱出できるように準備しておくのはすごく大事。具体的には入社以降のキャリアを棚卸ししておいたり、転職市場の情報収集をしておくとか。

*1:都会から片道7時間、電車がロクに通っていない地域

転職することにした

いろいろ考えた末、14年間勤めた会社を辞めて新しい会社に転職することにしました。ここのところ忙しかったのは転職活動のせいです。

 

なんで転職するの?

このセリフ、家族や面接官をはじめ、今の会社の上司や人事からもさんざん言われました。細かい理由はたくさんあるのですが、「家族との生活に重きをおきたい」と「新しい技術領域で頑張りたい」の二点に集約されるのかな、と思っています。

 

家族との生活に重きをおく

息子が産まれて乳幼児が二人になった事と、私の仕事が忙しくなった事が重なり、半年ほど前から私と妻の負担がすごく重くなってしまいました。

平日の私は毎日終電のため、妻はワンオペ育児を強いられ、私は日をまたぐくらいの時間に帰宅し、疲れて寝ている妻と子供を起こさないようにそっと食事と風呂を済ませて寝る。

休日の私は普段子供と遊べない分、全力で遊んで妻の息抜きタイムを作る…という日々を一ヶ月ほど過ごしていたら無理が祟って体調をボロボロに崩してしまいました。

なんとか回復した後、妻と相談してお互いが抱えている困難な状況への打開策の一つとして、転職について検討することを始めました。

今の会社で働き方改革が浸透するのを待つという選択肢もありましたが、今の会社が働き方改革うんぬんを言い始めたここ一年半ほどで、私の残業時間は二倍*1になっているため、既に働き方改革が浸透している会社に転職する方が手っ取り早いという結論に至りました。

 

新しい技術領域で頑張る

資格の勉強をする原動力の一つに「新しい技術領域をそれなりに理解したら、仕事で応用してみよう!」という気持ちがあるのですが、所属事業部の景気が悪いため人員カットが続いた結果、目の前で山積みになってる仕事を片付けるだけで一日が終わり、資格勉強や新しい事をやる肉体的・精神的余裕がない状況に追い込まれてしまいました。

この会社に所属し続けると成長機会がなくなるという危機感を覚え、現在の経験を活かせて、かつ新しい事を学べる環境を目指して転職を始めました。

 

 次の会社は?

上記二つの希望をほぼ満たしている環境なので、大変満足しています。まだ働いてないのですが知り合いが何人か所属しており、雰囲気はなんとなく分かるので。

あとはVokers、会社の内情調査に本当に便利。

https://www.vorkers.com/

 

目下の悩みは

同僚にはまだ退職について周知されていないので、その事を隠しながら同僚と交流するのが辛いです。通達されたらされたで針のむしろになるような気もするので、通達前に引継ぎマニュアルをさっさと完成させて、通達後は粛々と引継ぎを行う方向で進めようかと思っています。

 

*1:月平均35-40時間→月平均70-80時間