Re:Debris.

技術系会社員(40代半ば、男性)の日常備忘録

4泊5日テント泊縦走時のモバイルバッテリー実測記録

長期縦走時の電源収支メモのまとめ記事です。

スマホの使用状況やバッテリ劣化状態に左右されるため、最終的には「その人による」が結論になりますが、目安としてみてもらえれば。

 

結論

①:「節約すれば」30,000mAhで足りる

②:より確実を期すなら、1~2日目にバッテリがどのくらい減ったかを記録し、残日数を考慮してこのまま使い続けて良いのかを現地で判断すべき

 

全体の推移
  行動時間 消費 (mAh) 残量 (mAh) 主な充電先

Day1

7.0h*1 5,300

24,700

(残82%)

スマホ・カメラ
Day2

8.5h

4,700

20,000

(残67%)

スマホ
Day3

6.5h

4,700

15,300

(残51%)

スマホ・カメラ
Day4

9.0h

7,400

7,900

(残26%)

スマホ
Day5

8.0h*2

2,400

5,500

(残18%)

スマホ
合計 39.0h*3 24,500

5,500

(残18%)

 

 

「節約すれば」の目安:

・スマホは設定できる限りの省電力動作を心がける

 - Androidはスーパーバッテリーセーバーモード*4+機内モード

 - iOSなら低電力モード+機内モード

 - 両OSとも、機内モードでもGPSは使用可能

・カメラは静止画中心で動画は基本撮らない

・GPSログはスマートウォッチをメインに、スマホは必要な区間だけ使う

 

持っていった機器・容量

消費するもの

・Androidスマホ(Google/Pixel7:容量4,355mAh)

・ミラーレス一眼カメラ(OLYMPUS/EM-5 MkIII:容量1,210mAh)

・スマートウォッチ(GARMIN/Instinct3:容量不明*5

 

補充するもの

・モバイルバッテリA(CIO/SMARTCOBY Pro SLIM 35W/容量10,000mAh/重量180g)

・モバイルバッテリB(CIO/SMARTCOBY DUO/容量10,000mAh/重量192g)

・モバイルバッテリC(CIO/SMARTCOBY Pro 30W/容量10,000mAh/重量183g)

 

10,000mAhを3個持つのは冗長性と重量のバランスを取った結果です。

20,000mAh以上の高容量モデルを併用すれば軽量化できますが、バッテリ個数が減るため1個故障した時のダメージが大きい。

かといって5,000mAhを6個持ったりすると故障時のダメージは少なくなりますが、重量増える。

あとは普段通勤等で持ち歩いているのが10,000mAhなので、それを流用したいって理由もありますね。

 

その他Tips

・Androidは電源OFFして充電するのが効率良い

充電時はスーパーバッテリーセーバーモードが自動的に解除され、アプリが動き始めるため。一応バッテリは回復していきますが、不要なアプリを動かしているため効率が落ちます。

※iOSはAndroidと異なり、充電時に自動的に省電力モード解除されませんが、残80%に到達したら解除される仕様になっているため、80%手前で充電を止める運用が良いと思います。

 

・モバイルバッテリの容量表記について

4,355mAhのスマホ、30,000mAhのバッテリがあると、単純計算で「30000÷4355≒6.9 回充電できる!」と思ってしまいますが間違いです。

たとえスマホ電源OFF状態の充電であっても、2~3割程度の電気的ロス*6があります。仮に2.5割ロスがあると仮定すると、30,000mAhのバッテリは30000×0.75=22,500mAhとなるため、スマホの充電回数は22500÷4355≒5.2回になってしまいます。

またスマホ電源ON状態ではスマホの各アプリが動いているので電気的ロスは増加しますし、さらにスマホ側やバッテリ側の温度が高くても低くてもロスが増えます。

Day4が他と比べて消費電力が突出して高いのも、スマホONで継ぎ足し充電しながら行動+直射日光で暑かった という条件が重なった結果だと考えています。

ここにバッテリ劣化状態という不確定要素も加わるため、机上でざっくりした試算をやりつつ、実測で修正するのが最も効率的だと考えます。

 

日ごとの電源収支記録

Day1

スマホ:残100%→残20%→残60%

カメラ:残100%→残75%→残100%

Instinct3:残100%→残95%

モバイルバッテリA:残100%→残47%

モバイルバッテリB:残100%

モバイルバッテリC:残100%

 

移動日。

スマホは移動中にバッテリAで充電しつつ、宿泊地到着時点で残20%。同じくバッテリAで残60%まで充電。

カメラは星空撮影で残75%になったため、バッテリAで100%まで充電。

Instinct3はGPSログ取ってないため、5%の低下のみ。

モバイルバッテリは30,000mAh→24,700mAh。約1/6消費なので余裕?と思いきやYAMAP等のGPSログをほぼ動かしていないためこんなものかなと。

 

Day2

スマホ:残60%→残30%→残65%

カメラ:残100%

Instinct3:残95%→残46%→残80%

モバイルバッテリA:残47%→残36%

モバイルバッテリB:残100%→残64%

モバイルバッテリC:残100%

 

本格行動開始。

スマホはYAMAPを約8時間30分起動。行動中に30%まで低下したのでバッテリA・Bで充電。就寝前に残65%。

カメラは通常撮影のみ。バッテリ表記は減らず。

Instinct3は約8時間30分記録。宿泊地到着時に残46%→バッテリAで充電。就寝前に残80%。

モバイルバッテリは24,700mAh→20,000mAh。累計でちょうど1/3消費。

 

予想外だったのはInstinct3の燃費の良さ。46%→80%まで充電するのにモバイルバッテリを2%(≒200mAh)しか消費しませんでした。

Day2時点ではバッテリ残量に余裕あったためDay3以降もYAMAPでログ取りつつ、バッテリが逼迫してきたらGPSログはInstinct3のみで取る方針としました。

 

Day3

スマホ:残50%→残28%→残58%

カメラ:残100%→残75%→残100%

Instinct3:残80%→残42%→残72%

モバイルバッテリA:残36%→残23%

モバイルバッテリB:残64%→残30%

モバイルバッテリC:残100%

 

本格行動2日目。

スマホは電源切るの忘れて寝落ちしたため、15%減った残50%からスタート。

YAMAPを約6時間30分起動。行動中に28%まで低下したのでバッテリBで充電。就寝前に残58%。

カメラは通常撮影のみ。バッテリ残75%になったため、バッテリAで100%まで充電。

Instinct3は約6時間30分記録。宿泊地到着時に残42%→バッテリAで充電。就寝前に残72%。

モバイルバッテリは20,000mAh→15,300mAhと、累計で約1/2消費。

ここでもInstinct3の燃費の良さが光ります。42%→72%まで充電するのにモバイルバッテリを2%(≒200mAh)しか消費しませんでした。

 

Day4

スマホ:残47%→残69%→残20%→残28%

カメラ:残100%→残50%

Instinct3:残72%→残43%

モバイルバッテリA:残23%→残0%

モバイルバッテリB:残30%→残0%

モバイルバッテリC:残100%→残79%

 

本格行動3日目。

耳栓忘れてしまったため、スマホ+イヤホンで夜間の騒音をしのぐ。Day3終了時から11%減った残47%からDay4開始。

スマホは朝食中に充電して残69%で出発。横岳付近で残20%まで低下したためバッテリA、B、Cで継ぎ足し充電しつつ行動し、宿泊地到着時点で残28%。YAMAPのGPSログは全工程9時間のうち、6時間取得。

 

カメラは星空撮影していたらバッテリ残50%になるも、下山するだけのDay5は撮影ほぼしないため充電不要と判断。

Instinct3は約9時間記録。宿泊地到着時に残43%。こちらもDay5の行動時間を考えて充電不要と判断。

モバイルバッテリは15,300mAh→7,900mAh。岩稜帯だったためミラーレス一眼はザックに収納し、スマホカメラで撮影していたのでスマホの消費量が激しかったんじゃないかと予想。あとは継ぎ足し充電しながらの行動+直射日光で暑かった、等の悪条件が重なって思っていた以上に容量を使ったのではと予想。山行途中でYAMAPのGPSログ取得を停止したのは良い判断でした。

 

Day5

スマホ:残28%→残55%→残50%(美濃戸口)→残30%(名古屋着)

カメラ:残50%

Instinct3:残43%→残20%

モバイルバッテリA:残0%

モバイルバッテリB:残0%

モバイルバッテリC:残79%→残55%

 

最終日。

スマホは朝食中に充電して残55%で出発。ひたすら下るだけなのでスマホはYAMAPもカメラも起動せず美濃戸口時点で残50%。その後は移動しながら継ぎ足し充電して、名古屋到着時点で残30%。

名古屋以降は新幹線内で充電できたので問題ありませんでした。

モバイルバッテリは7,900mAh→5,500mAh。全工程で約18%残りましたが、Day4途中~Day5のスマホでのGPSログ取得を止めたから残ったといえる結果でした。

スマホでのGPSログ取得をせずに、Instinct3のみで取得すればもう少しバッテリ容量削減できるかもしれませんが、Instinct3に異常が出た時に詰んでしまうので、GPSログ取得の冗長性を考えると悩ましいところです。

 

想定外だったこと

・Instinct3の燃費良すぎ

・寝落ちでスマホの電源切り忘れ

・耳栓忘れてイヤホン+スマホ音楽再生で代用

 

次回に向けて

・耳栓を持ち物リストに追加(済)

・GPSログの冗長性をどう取るか考える

  -案1:Instinct3を主、スマホは区間限定にする

  -案2:Instinct3、スマホともに主で使いつつ、スマホはそれ以外の用途は節約

  ‐案3:Instinct3、スマホともに主で使いつつ、モバイルバッテリ個数を増やす

一度だけ、Instinct3が勝手に再起動を繰り返すループに入る不具合が起きて、PCに接続してようやく復旧できたという経験があるので、Instinct3だけにするのは不安が残ります。今後のアップデートで改善してくれれば心置きなく案1にできるのですが、現実的には案2あたりになるんでしょうね。

*1:公共交通機関5.0h含む

*2:公共交通機関5.0h含む

*3:公共交通機関10.0h含む

*4:アプリのバックグラウンド動作を制限、かつ許可したアプリ以外は通知が停止するモード

*5:多分200mAhくらいと推測

*6:説明すると1記事作れるレベルなので、ここではそういうものだ、と受け入れてもらえれば。