古代の弓矢から、現代の核兵器・弾道ミサイルまで。
歴史上の科学者たちがどのようにして物理学の法則を見出し、兵器に応用していったのかが書かれている本でした。
どちらかと言うと物理学に興味のない人に対し、どう興味を持ってもらおうか?という視点で戦争史と組み合わせてみた!みたいな本なので歴史ネタが多め、公式や数式は極力省かれている上に著者が「難しかったら読み飛ばして良いよ」って冒頭で言っているので、物理の専門外な人でも安心して読めると思います。
私は大学で電気・通信関係を専攻しており、ある程度の物理学的知識を持っていたため、色々な法則・公式・専門用語に使われている人名*1の中の人が、歴史上どのような役割を担ったのかが分かり、すごく面白く読むことが出来ました。大学時代にこの本を読みたかった…。
あと、Civilizationあたりの文明シミュレーションが好きな人にもオススメです。…って以前似たようなコメントを書きましたが、ついでにこの本もオススメしておきます。
以下、自分語り。
小学~高校の世界史で一番面白かった部分って、戦争が起きて、当時の最新技術をもって新しい兵器や戦術が生み出されるところだったんですよね。私の当たった先生は軒並み左寄りの思想にかぶれていたので「戦争は良くない!平和がいちばん!」みたいな世迷い言ばかり言っていたのですが、それを流し聞きしながらこっそりとワクワクするのがすごく楽しかったことを思い出しました。