海外出張に行くことになった
仕事で東南アジアに4日ほど出張することが確定しました。
というわけで、英語の勉強を再開します…。
早くリアルタイムでの翻訳システムとか世の中に実装されないかなぁ。
英語って使いようによってはすごく武器になると思ってるのですが、必要に迫られないとなかなかやる気が起きないのが困りものです。
技術者のキャリア開発で良く言われる言葉の一つに、T字型技術者とかいう言葉があります。縦の線はある特定分野に関する深い知識、横の線は技術全般に関する幅広い知識、を指します。横の線は、特定分野に関する深い知識(=縦の線)をどのように他分野に応用するかを考える上で、非常に重要となってきます。
最近はT字型に加えて、π字型なんて言葉も出てきているみたいですね。幅広い知識に加えて、特定分野に関する深い知識×2。最近はこの縦線一つを「外国語が話せる」ということにしても良いんじゃないかと思い始めてます。もしくは品質管理検定1級を目指すか…。
一つ一つは凡庸なスキルだとしても、組み合わせることによって希少性の高い技術者になれるよう、どんなスキルを身につけていくか、継続して悩み続けていこうかと。このあたりって、ゲームのスキルポイント割り振りみたいで面白いですよね。有限なリソースを何に割り振るか、という観点では同じものだと思ってます。
あと、理系の人はこの本を読むと良いと思った。上で述べてるT字型技術者とか、そのあたりのことも書いています。どこで働いて、どういうキャリアを描くべきか悩んでいる学生にも、組織の中で自分の立ち位置に悩む会社員にも、何かしら響く内容があると思います。
読んだ:戦争の物理学
古代の弓矢から、現代の核兵器・弾道ミサイルまで。
歴史上の科学者たちがどのようにして物理学の法則を見出し、兵器に応用していったのかが書かれている本でした。
どちらかと言うと物理学に興味のない人に対し、どう興味を持ってもらおうか?という視点で戦争史と組み合わせてみた!みたいな本なので歴史ネタが多め、公式や数式は極力省かれている上に著者が「難しかったら読み飛ばして良いよ」って冒頭で言っているので、物理の専門外な人でも安心して読めると思います。
私は大学で電気・通信関係を専攻しており、ある程度の物理学的知識を持っていたため、色々な法則・公式・専門用語に使われている人名*1の中の人が、歴史上どのような役割を担ったのかが分かり、すごく面白く読むことが出来ました。大学時代にこの本を読みたかった…。
あと、Civilizationあたりの文明シミュレーションが好きな人にもオススメです。…って以前似たようなコメントを書きましたが、ついでにこの本もオススメしておきます。
以下、自分語り。
小学~高校の世界史で一番面白かった部分って、戦争が起きて、当時の最新技術をもって新しい兵器や戦術が生み出されるところだったんですよね。私の当たった先生は軒並み左寄りの思想にかぶれていたので「戦争は良くない!平和がいちばん!」みたいな世迷い言ばかり言っていたのですが、それを流し聞きしながらこっそりとワクワクするのがすごく楽しかったことを思い出しました。
読んだ:無人暗殺機 ドローンの誕生
軍事用途で研究が始まった無人機は、いくつかの失敗作の後に「RQ-1 プレデター」とその派生型の成功により大幅に調達数と使用頻度が増加しました。その後、無人機の技術が民間にも活動領域を広げつつあるのはご存知の通りだと思います。
本書は「RQ-1 プレデター」とその派生型がどのように開発され、採用、運用されていったのかを記したドキュメンタリーで、プレデターに関係する技術者、軍人、官僚たちに聞き取り調査を行い、各場面をできる限り克明に表現しています。
描写が細かすぎて読むのがちょっと辛い部分もありましたが、おおむね楽しく読むことができました。個人的に、以下のくだりは大興奮でした。
- 試作品の飛行テスト、離陸直前にエンジンが停止して失敗→原因調査→短時間の飛行テストなので燃料タンクに燃料が少ししか入ってなかった→離陸時に機体が傾いて、タンクからエンジンへの燃料供給が不足→エンジンが停止
他にも当初はセンサーしか付いてなかったプレデターに対地ミサイルを装備させる際に法的根拠で揉めるくだりや、9.11を契機に一気に導入が加速するくだり等は続きが気になって一気に読むことができました。事実は小説より奇なり、でした。
この本を読んでいる時期、後ろ向きな仕事が多くてちょっとモチベーションが下がっていたのですが、この本のおかげで乗り切ることができました。
技術系の仕事をしてる人で、最近技術的に面白いことできてないなぁ…と悩んでる方に特にオススメです。
Kindle Unlimitedに登録してみた
○要旨
https://www.amazon.co.jp/gp/kindle/ku/sign-up
8月頭に始まったKindleの読み放題サービス、一ヶ月無料お試しで登録してみました。
小説やコミック類は微妙ですが、雑誌についてはdマガジン等の先行サービスと取り扱う雑誌が微妙に違うので、そこに魅力を感じれば登録しても良いかと。
もちろんバックナンバーも追えるので、数ヶ月おきに1ヶ月間だけ登録するという使い方もアリな気がします。
以下、各ジャンルの雑感。
●小説・ビジネス書
ラインナップ不足。少し前に話題になった本があったりするので、それをつまみ食いする程度かと。
このジャンルは既にKindleライブラリに大量の積読本があるのでそちらを優先します。
●コミック
あー、うん、まぁ…読み放題サービスで良く見る作者のコミックが多いなぁという印象。有名作品もちらほらあるけど、1巻だけ読み放題対象だったりするので注意。
このジャンルは既に(以下略
●雑誌
個人的にはこのサービスの本命。
雑誌って買った月に1回読んでそれっきり、捨てるの面倒、というパターンが多すぎるので電子書籍に向いているんですよね。
文字サイズの関係で大画面のタブレットが必要になりますが、PC版 Kindleを使うという選択肢もあります。
https://www.amazon.co.jp/gp/digital/fiona/kcp-landing-page/ref=nav__karl
※この画面をPCで開いて「ダウンロード」ボタンをクリック
dマガジン等の先行サービスで取り扱ってなかった雑誌がちらほらあります。
- MONOQLO
- 家電批評
- DOS/V POWER REPORT
これらを見つけた時はテンション上がりました。素晴らしい。
あとは今月号の「CG WORLD」がシン・ゴジラ特集なので読むべし。
「ムー」も久々に読んでみようかなぁ。
バックナンバーも「一応」追えるようになっていますので、数ヶ月おきに980円払って登録、未登録期間内のバックナンバーを1ヶ月で読みきって解約、みたいな使い方も(出来るのであれば)アリですね。
あとは「防衛技術ジャーナル」あたりがサービスに入ってくれると本棚の整理が出来て嬉しいのですが…難しいんでしょうね。色々と。
まんがサイエンス大人買い
Amazonのkindleストアを眺めていたら、まんがサイエンスが1冊250円になっていたので全巻買ってしまいました。
紙版も全巻持ってるんですが、ついつい。
学研の「5年の科学」と「6年の科学」で連載されていた学習マンガで、これをリアルタイムで読んで「科学って面白いなぁ…」と思ったのが私のエンジニアとしての原点です。
ストーリーは学習マンガではオーソドックスな、以下のような流れになっています。
- 主人公たちが身の回りの現象に疑問を持つ
- 専門家が解説をする
- 分かる!
ただ、ところどころに毒の混じった「あさりよしとお節」があって、作者の他作品を知る人にとってはニヤニヤできること間違いなしです。
紙版はひとまず本棚に保管しておいて、娘が科学に興味を持ちそうになってきたら、手元に届く範囲にこっそり置いておけるようにしたいと思います。
読んだ:この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた
kindleセールで買ったもの
50%セールのことをすっかり忘れていて、慌ててほしいものリストをチェック→購入。
電話はなぜつながるのか 知っておきたいNTT電話、IP電話、携帯電話の基礎知識
- 作者: 米田正明
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/09/14
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 135回
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エンジニアなお仕事をしているからかもしれませんが、
色々なモノやシステムがどうやって動いているのかを知るのはすっごく面白いです。
自分の専門からすると通信分野は微妙に畑違いなのですが、
専門分野以外の知識を広く浅く知るのはエンジニアの生存戦略上、
非常に重要ですので意識して読むようにしています。
あと、技術って根幹部分が似通っているのか、畑違いの分野を学んでいると
専門分野で悩んでいることへの解決策がポロッと浮かんできたりするものなんですよね。
廃墟大好きです。
この本のように、実際に訪れるハードルが高い国外の廃墟を扱った本は貴重です。
遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白 飛田で生きる (徳間文庫カレッジ)
- 作者: 杉坂圭介
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2014/10/24
- メディア: Kindle版
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廃墟好き好き言っていたら、いつの間にか赤線地帯や青線地帯というキーワードにも興味を持つようになっていました。
このあたり、なんとなく似た匂いを感じます。